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その昔、FPR-55 と DFR-511 という、まったく性格の異なる2本のロッドが存在しました。

FPR-55 は超ショート・ファストアクションで、鋭敏な F-tuned ティップ を採用することで、ファストアクションでありながら 0.5g クラスの超軽量ジグヘッドを繊細に操作できる、当時としては画期的なロッドでした。

一方の DFR-511 は、超細身で振り抜けが良く、当時のアジングロッドには珍しいスローアクションを採用。軽量ジグヘッドの操作性と、掛けてからの楽しさを両立したロッドとして高い人気を得ました。

当時から、「この2本の特徴を併せ持つロッドが作れたら、きっと面白いロッドになるだろう」と漠然と考えていました。

そして最近、「DFR-511 の Version II が欲しい」という声を多く頂くようになり、その思いをふと思い出して試作にトライしたところ……

とても“変なロッド”が出来上がってしまったのです。

今回の挑戦は

• 細身化とさらなる振り抜けの向上

• 511 の感度アップ

思っていた以上に感度は向上したのですが、その結果、曲がりがかなり独特なバランスとなり、修正を重ねていくうちに、非常に面白いロッドが仕上がりました。